目次
はじめに
ものづくり
粘土
理想の物の思考
物との対峙
適した素材
相応しい色
健全な形
値付け
賞
アートとデザイン
美術品と日用品
想い込み
物の分野
教えて育む
下手と味
町工場のこれから
便利と豊か
黄金比
共生
暦
技術と美術と知識の道徳
幸福論
幸せなものづくり
作家の可能性
単純と普通
制約の交点
製品と商品
そのものらしく
感性と記憶
地域性
伝統と革新
日本製
作意
寿命
量と役割
八百万神
もったいない
間
恵みの言葉
わびさび
物の表情
物の余韻
物の起源
生産
言葉と物
良い物
感覚の世界
おわりに
本書は、ものづくりに携わる方へ向けて書いたものづくりの本。
作品と製品を手掛ける中で得た気付きをまとめた随筆で、工業、工芸、民藝、美術、藝術を問わず「物」と「ものづくり」における持論を脈絡なく展開している。
普通は何か偉業を成した後に、満を持してどのようにして成したかを書くのが筋だと思う。ただ、今にしか書けないこと、想っていることがあるのではないかと思いまとめてみることにした。
基本的には学生の頃より書き留めてきた想いに加筆、改新したもの。
大半は当たり前のことかもしれないが、初心を思い出すためにもそのまま残した。
ものづくりを生業にしたい学生や転職・独立をお考えの方にも、視野を広げる入門書としてご活用頂けたらと思う。
工作が大好きだった少年が、社会において何を想い、何を生み出して生きていくべきかを本気で考えた、ものづくりを再考する一冊。
ものづくりの本 より