今回は研いだ鑿(のみ)をもちいて木組みをした。
毎度のことだけれど、同じ成果物に辿り着く方法は無数にあるため、ここに上げるのは飽く迄ひとつの方法。
下準備としてスコヤとシャーペンで罫書き、その線の上を鑿で押し跡をつけた。毛引きという専用の道具もあるけれど、導入としてはシャーペンがオススメとのことで、0.5のシャーペンで罫書いた。
この際、線の内側を削るのか外側を削るのか、あらかじめ自分の中で決めておくこと。
罫書き終わったら、鋸を使い一定の間隔で刻む。
次に、鑿を使って刻んだ部分を削ぎ落す。
そうしたら、もう一度鑿で線の上を押し跡をつける。一回目の下準備では軽く、この二回目では少し強めに。
一回で強く押すと木地が上下に広がりやすい。中を削ったことによって負荷をかけても内側に木が動くため二回に分けた方が上手くいきやすいらしい。この跡がとても重要で、その後の仕上がりに関わる重要な作業。
後は木地をクランプで挟み鑿で削るだけ。
しるした跡に鑿の先をあてて金槌で叩いていく。
三度目の正直で、ぎゅっと完全に噛み合った。
木の場合、クリアランスはない方が上手くいくことが分かった。金属だと0は絶対に入らないけれど、木はむしろ噛み合って接着剤が必要ないほどに強く保持できる。とはいえ、まだ影が見えている部分があるため、精進は必要だ。