あまた美意識《日本の美意識心得カードゲーム》

16の美意識と30の伝統色が織りなす日本の美意識心得カードゲーム「あまた美意識」
16の美意識と30の伝統色が織りなす日本の美意識心得カードゲーム「あまた美意識」

 

あまた美意識 日本の美意識心得カードゲーム 説明書

● カードゲームタイトル
 《あまた美意識》

● 内容物
・絵札16枚
・色札42枚
・説明書1部

● ものがたり

 《あまた美意識を心得て、浮世を彩り謳歌せよ》

古来より日本は、異国情緒あふれる品々や、数多くの思想および文化を受け入れ、やがて自国のものと融和し、独特かつ独自の美意識を育んできた。まさに「和らぎ」「和み」「和える」、『和』の精神を体現してきた民族といえよう。

世界中の人々と繋がることが日常となった昨今。多様な思想や文化を認め合える、この日本の精神風土を広めたい。古来より脈絡と受け継がれてきた奥ゆかしき日本の美意識を、今こそ皆で心得ようではないか。

あまた美意識を心得て、浮世を彩り謳歌せよ。

 

 

あまた美意識 日本の美意識心得カードゲーム 説明書


 
あまた美意識 日本の美意識心得カードゲーム 説明書

 

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● ゲームに採用した日本の美意識一覧(16種)

・和-唐本御影(聖徳太子)
・間-風神雷神図屏風(雷神)
・悟り-東大寺大仏縁起絵巻(釈迦)
・禅-慧可断臂図(達磨)
・みやび-六歌仙図(小野小町)
・あはれ-紫式部日記絵巻(藤原道長)
・をかし-狂言画(柿山ふし)
・職人気質-東北院職人歌合(鍛冶)
・花鳥風月-作者筆
・幽玄-能百番(羽衣)
・わびさび-千利休
・数寄-本阿弥光悦
・かぶく-市川団十郎演芸百番 五 暫
・絢爛-青楼七小町 玉屋内 明石
・粋-三代目大谷鬼次
・かわいい-作者筆

 

● ゲームに採用した日本の伝統色一覧(36種)

○ 赤
・朱色
・唐紅
・猩々緋
○ 紫
・葵色
・藤色
・撫子色
○ 青
・縹色
・紺色
・藍色
○ 緑
・織部
・萌黄色
・萌葱色
○ 黄色
・香色
・山吹色
・黄金色
○ 橙色
・東雲色
・柿色
・黄丹
○ 茶色
・江戸茶
・光悦茶
・利休茶
○ 鼠色
・鈍色
・灰色
・利休鼠
○ 白
○ 黒
○ 虹色
○ 玉虫色

 


 

「あまた美意識」は、日本の美意識や精神文化と、それに纏わる伝統色や日本画を遊びながら学べるカードゲーム。

カードゲームをつくりたいなと思ったきっかけは2つ。ひとつは年に1回ほど訪れる高校の友人たちと会う機会。集まるとカードゲームをする機会があり、UNOのような定番のカードゲームから聞いたこともないボードゲームもする。その際、面白いゲームもあれば人を疑うような精神衛生上良くない、あまり受け付けないゲームがあり、結局好まないゲームは参加しないという選択をしている。こんなとき、もっと良いカードゲームがあったらいいなと思っていた。

ふたつめは、子供が生まれたこと。
これが大きなきっかけとなり、親として色々と教えてあげたいなと、色のカードをつくることを思い立った。

最初に思いついたのは色をベタで印刷して色名を記載しただけの単純なカード。でも、これだとあんまり面白くないなと感じ、ここでゲーム化することを思い付いた。この理由は明白で、ゲームに登場するキャラクターやステータスといった情報はとても鮮明に記憶できることから、楽しめるゲームにすることができれば何でも簡単に覚えられるだろうと。幼いころにトランプの大富豪や将棋の駒の動きを楽しく覚えたけれど、これらゲームで覚えた知識が、教養として社会に出てから役に立つ知識になるとすれば、これほど有意義なゲームはないのではと思った。「いつまで遊んでるの」って親はよく言うけれど、むしろ遊んでることが喜ばれてしまうみたいな、そんなカードゲームがあったらいいなと思った。

その上で、工業デザイナーとして最近心掛けている「国風化」も意識した。具体的には、置かれた札を取り合う要素は「かるた」から、札を揃えて役が生まれる要素は「花札」というように、日本の古典を参考にしつつも、上下のない絵札は「トランプ」から、色のカードを出し合う要素は「UNO」というように、古今東西の優れたゲームを和えた、まごうことなき日本のカードゲーム。それが、あまた美意識。

子供と遊べる日が楽しみ。

 


 

あまた美意識 日本の美意識心得カードゲーム 説明書
 

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あまた美意識

 

企画・ゲームデザイン
紋・ロゴタイプデザイン
グラフィックデザイン・挿絵
映像制作・編集
制作・著作

戸田光祐