ロゴのデザイン

作曲家・サウンドクリエイターであるGTMさんのロゴタイプのデザインを手掛けさせて頂いた。

実を言うと、ご依頼を頂いた訳ではなくて、お礼として何かできないかと想いご提案をさせて頂いた次第です。

作曲のお願いをしていたところ、本当に素晴らしい楽曲をご提供いただき、お見積もり通りのお支払いはしたものの価格以上の価値を感じ、何かを差し上げたくなりました。

贈り物をするというのは、意外とむずかしいもので、ありがた迷惑になりかねない。ましてや創作物となると趣向が合わなければ反応に困ると思う。

ただ、僕にはデザインくらいしか差し上げられるものがなかったため、ロゴを手掛けてみようと思い至った。

なぜロゴにしようと思ったかと言うと、GTMさんが使われていたものが一般的な丸ゴシックで、おそらく本意で使用されているのではなく仮であると感じたからです。

その辺りの感覚は、10年以上デザインに関わっていますので無意識に分かる部分ではあります。

 

その上で、どのような形態にするべきか、あれこれ思案しました。

楽曲の製作でやり取りをさせて頂いたのは約1ヵ月ほどですが、僕が思うGTMさんの印象としては、感度が高く多様な方だと感じました。
最新のソフトを扱いながらも、楽器に触れアナログでも作曲をされる。日本的な印象を持ちつつも洋楽器も取り入れている。そして生み出される音楽は繊細でありながら雄大な印象を与える。

デジタルとアナログ。
和と洋。
繊細と雄大。

これら情感をどうにか「かたち」に表現しようと試みました。

 

GTMさんのロゴデザイン

結果としては、文字とも彫刻ともとれるような形態となりました。

人の線と円による構成は、デジタルとアナログを見立てています。文字のようにも彫刻のようにもみえる形状は多様性を表現しています。

 

 

GTMさんのロゴタイプデザイン
GTMさんのロゴを手掛けるにあたって描いたスケッチ。
GTMさんのロゴタイプデザイン
GTMさんのロゴを手掛けるにあたって描いたスケッチ。
GTMさんのロゴタイプデザイン
GTMさんのロゴを手掛けるにあたって描いたスケッチ。

 

ロゴタイプというと、例えばHelveticaやFuturaのようなフォントをそのまま使われる例も多いですが、今回はあえて既存のフォントを使用せずに手掛けました。

GTMさんの手掛けられている音楽に、これからを感じたからです。

夕飯を食べ終えた20時過ぎ頃から、何かお返しをしたいな~とペンを走らせて、気が付けば0時過ぎ頃にロゴが生まれていました。

いいなって思った形をスマホで撮ってPCで仕上げる、というやり方で進めたので写真はブレブレですが、最後の線を引くのはデータ上ですので、大まかにつかむためのガイドラインがあれば個人的には十分です。

振り返ってみれば4時間で出来上がった訳ですが、デザインって過程が大切なんです。

短いから手抜きということではなく、日々感性を磨き、優れたアウトプットを反射的に生み出せる体をつくっています。

とはいえ、深夜にメールをお送りしてからはちょっとドキドキしていました。この件に関しては、特にご依頼も受けていないのに手掛けてしまったので。

ご採用頂けたことに関しては本当に感謝しています。

 

 

これ以上ない、幸せなデザイン。