直線を用いた図形の案出しをしてみました。
いわゆる基礎造形の学習ですね。
短時間でもそこそこの量になりましたので共有します。
ルールとしては直線の他、グリッドも用いています。
ある程度の制約がないと本当になんでもありになってしまうため、この2つを制約としました。
一点、何も見ずに手掛けましたので私の著作物ではありますが、ここに表した多くの図形はおそらく商標や何かしらのアイコンとして使用されているものです。
あくまで案出しの過程で出た偶然の産物としてご覧ください。
結構な速さでの案出しでしたので、基本的には直前に出た案を少し改変する、という方法を取りました。面白い発見としては、上記のような方法であっても、偶然にも類似した図形が幾度となく現れました。違うプロセスを歩んでいるにも関わらず似通ってくる現象は、異なる地域で同じようなものが発明される、みたいな感覚でした。
ちなみにですが、私はご依頼頂いてデザインする際には、複数案をご提示することはほとんどありません。それは、案を選択する審美眼こそがデザイナーの職能だと思うからです。
例えば上記にあげた130ほどの図形をデザイン案としてクライアントに持って行った場合、決めかねてしまうと思います。なぜなら、何を持って良いデザインとするか、それが分からないから依頼をしているという前提があるからです。分かっていたら自分の手でこしらえる方がよっぽどいいものが出来上がります。
最後にクライアントに選択を任せてしまうと、その責任はクライアントにあります。
もちろん、それはそれで良いとは思いますが、デザイナーであれば、なぜこちらが優れているのかを説明した上で、双方がなっとくする形で最善の案を提示する方が親切だと思っています。